サビキ釣りは、アジやイワシ、サバなどを手軽に狙える、海釣りの代表的な入門方法です。
仕掛けを足元へ落として、コマセを使って魚を寄せるだけなので、難しいルアー操作などを必要としません。ひとたび魚の群れが寄ってくれば、短時間で複数匹を狙えることもあります。
そのため、子どもと一緒に楽しむファミリーフィッシングとして人気がありますが、釣れる魚や季節、タナ、仕掛けの種類によって釣果が変わるため、ベテランにも奥深い釣りです。
私も子供が小さい頃、家族でサビキ釣りに行き、豆アジを300匹以上、20cmクラスを15匹、28cmを3匹という釣果を上げたこともあります。アジの南蛮漬けをしばらくの間、酒の肴にしていました。
この記事では、これからサビキ釣りを始める初心者に向けて、必要な道具・仕掛け・釣り方・釣れる魚・時期・釣れないときの対処法まで、できるだけ分かりやすく解説します。
なお、この記事では堤防や岸壁から足元を狙う一般的なサビキ釣りを中心に説明します。ウキを使って沖を狙う遠投サビキは、別の記事で詳しく解説します。
サビキ釣りとは?
サビキ釣りとは、複数の疑似針が付いたサビキ仕掛けを使い、アミエビなどのコマセで魚を寄せて釣る方法です。
仕掛けには魚の皮やスキン、ゴムなどを使った疑似餌が付いており、コマセの中へ仕掛けを入れることで、魚を仕掛けの周囲へ集めて針に食いつかせます。
サビキ釣りの大きな魅力は、魚が回遊してくれば初心者でも釣りやすいことです。
また、アジやイワシなどは群れで行動するため、条件が良ければ1回の投入で複数匹が掛かることもあります。
サビキ釣りで釣れる魚
アジ
サビキ釣りの代表的なターゲットです。
堤防では10~15cm程度の小アジが中心になることが多いですが、地域や時期によってはさらに大型のアジが回遊することもあります。
イワシ
イワシもサビキ釣りで狙いやすい魚です。
比較的浅い層を群れで回遊するため、魚の泳いでいる層を見つけることが釣果につながります。
サバ
サバはアジやイワシより引きが強く、サビキ仕掛けでも強い引きを楽しめます。
ただし、サバが掛かると泳ぎ回って仕掛けが絡みやすいため、掛かった後はあまり長く待ちすぎず、適切なタイミングで仕掛けを回収します。
そのほかの魚
サビキ釣りでは、サッパ、コノシロ、小型メジナ、カマス、カサゴ、カワハギなどが掛かることもあります。
何が釣れるか分からないことも、サビキ釣りの楽しみのひとつです。
サビキ釣りに必要な道具
初心者なら、まず以下の道具を揃えれば始められます。
- ロッド
- スピニングリール
- ナイロンライン
- サビキ仕掛け
- コマセカゴ
- アミエビ
- オモリ
- バケツや水汲みバケツ
市販のサビキ仕掛けには、必要な針がすでにセットされているものが多いため、初めてなら完成仕掛けを購入すると簡単です。
サビキ釣りロッドの選び方
長さは3~4m前後が扱いやすい
一般的な堤防サビキなら、3~4m前後が扱いやすいでしょう。
3m程度は軽くて取り回しやすく、子どもにも扱いやすいのがメリットです。
3.6m前後になると、足元の釣りだけでなく、少し離れた場所にも仕掛けを入れやすくなります。
4m以上になると、足場の高い堤防で仕掛けを操作しやすくなります。
号数は1.5~2号程度が基本
磯竿タイプでは「1.5号」「2号」「3号」などの表記があります。
一般的なサビキ釣りなら、1.5~2号程度を基準にすると選びやすいでしょう。
サバなど比較的強い魚を狙う場合や、重めの仕掛けを使う場合は、2~3号クラスも候補になります。
おすすめロッド
初心者向けのサビキ専用ロッドから、堤防釣り全般に使える万能ロッドまで選択肢があります。
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サビキ釣りリールの選び方
一般的なサビキ釣りなら、2500~3000番程度のスピニングリールが合わせやすいでしょう。
シマノもサビキ釣りでは、磯竿などに2500~3000番のスピニングリールを組み合わせる例を紹介しています。
初心者は、高価な専用リールを購入する必要はありません。
扱いやすいスピニングリールを選び、ロッドとの重量バランスを確認すれば十分です。
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サビキ仕掛けの選び方
初心者は市販の完成仕掛けがおすすめ
初めてなら、市販のサビキ仕掛けセットを使うのがおすすめです。
針とハリスが組まれているため、道糸に接続するだけで使える商品が多く、仕掛け作りに慣れていなくても始めやすくなっています。
針のサイズを魚に合わせる
サビキ釣りでは、針のサイズが重要です。
目安として、
- 豆アジ・小型イワシ → 2号以下
- 10cm程度の小アジ → 4~5号
- 20cm以上 → 6号以上
などを基準にできます。
ただし、メーカーによって号数や針形状が異なるため、実際の魚のサイズを見ながら変更することが大切です。
サビキの色や素材
サビキ仕掛けには、スキン、サバ皮、ハゲ皮などさまざまな種類があります。
色もピンク、白、グリーンなどがあり、その日の状況によって反応が変わることがあります。
最初は1種類だけでも構いませんが、反応が悪い場合に交換できるよう、違うカラーや素材を用意しておくと便利です。

一口にサビキ仕掛けといっても、さまざまな種類があります。
コマセカゴには、仕掛けの上に取り付ける「上カゴ式」と、仕掛けの下に取り付ける「下カゴ式」があります。地域によって一般的な方式が異なるため、釣り場や地域に合わせて選ぶとよいでしょう。
サビキ釣りのコマセとエサ
アミエビ
サビキ釣りのコマセには、アミエビが一般的に使われます。
解凍したアミエビをカゴへ入れ、仕掛けの周囲にコマセを撒いて魚を寄せます。
初めての場合は、釣具店などで販売されている冷凍アミエビや、扱いやすいチューブタイプを利用するとよいでしょう。
コマセを入れすぎない
カゴいっぱいに詰めれば必ず釣れるわけではありません。
コマセを適度に出しながら魚を仕掛けの周囲へ集めることが重要です。
コマセが残っていないと感じたら、一度仕掛けを回収して補充します。
サビキ釣りの仕掛けの作り方
一般的なサビキ仕掛けは、リールから出たライン(道糸)にサビキ仕掛けを接続し、その先にコマセカゴやオモリを取り付けます。
ただし、上カゴ式と下カゴ式ではコマセカゴの位置が異なるため、購入した仕掛けの説明を確認してください。
商品によってカゴの位置などが異なるため、購入した仕掛けの説明を確認してください。
一般的なサビキ仕掛けには『上カゴ式』と『下カゴ式』があり、地域によって使われ方が異なります。
最初はセット仕掛けを使うと、接続する場所が分かりやすく簡単です。
仕掛けを付けるときの注意
サビキ仕掛けは針が複数付いているため、取り扱いには注意が必要です。
風が強い日は仕掛けが絡みやすく、針が服や身体に引っ掛かることもあります。
仕掛けを準備するときは、周囲に人がいないことを確認してから作業しましょう。
サビキ釣りの基本的な釣り方
①コマセをカゴに入れる
まずコマセカゴにアミエビを入れます。
詰めすぎるとコマセが出にくくなるので、適量を入れます。
②仕掛けを足元へ落とす
堤防の足元へ仕掛けを投入します。
最初は魚がいるタナが分からないため、底付近まで仕掛けを落として反応を確認します。
③竿を上下させる
仕掛けを落としたら、竿を軽く上下させてコマセを出します。
大きく激しく動かす必要はありません。
魚がいる層へコマセを撒くイメージで、仕掛けを動かします。
④アタリを待つ
魚が寄ると、竿先が震えたり、仕掛けが引き込まれたりします。
アジやイワシなどが掛かったら、仕掛けを急激に巻き上げず、一定の速度で回収します。
⑤魚を取り込む
魚が掛かったら、仕掛けを絡ませないように回収します。
複数匹掛かった場合は、無理に長く待たず、適切なタイミングで上げることが大切です。
特にサバは走り回って仕掛けが絡みやすいため注意してください。
サビキ釣りで釣れる時期
サビキ釣りは、アジ・イワシ・サバなどの回遊魚が接岸する時期に楽しみやすくなります。
一般的には春から秋が中心となりますが、地域や水温、魚の回遊状況によって変わります。
特に夏から秋は小型回遊魚が群れで接岸しやすく、初心者でも数釣りを楽しめる可能性があります。
ただし、同じ地域でも日によって回遊状況が変わるため、釣行前に現地の釣況を確認することが重要です。
サビキ釣りにおすすめの時間帯
朝マズメ
日の出前後は魚の活性が高まりやすい時間帯です。
早朝に釣り場へ入れるなら、まず狙いたい時間帯です。
夕マズメ
夕方も魚が動きやすくなる時間帯です。
朝が苦手な人でも狙いやすく、夕方から短時間だけ楽しむファミリーフィッシングにも向いています。
日中でも釣れる
サビキ釣りは、マズメ時以外でも魚の群れが回遊してくれば釣れます。
重要なのは時間だけではなく、魚が回遊している釣り場とタナを見つけることです。
サビキ釣りで釣れないときの対処法
タナを変える
魚が釣れないときに最初に試したいのがタナの変更です。
タナとは、簡単に言えば魚が泳いでいる水深のことです。
底付近で反応がなければ、仕掛けを少し上げて中層、その後さらに上層と探っていきます。
アジは底~中層、イワシやサバは比較的浅い層にいることがありますが、実際の泳層は状況によって変わります。
コマセを切らさない
魚が寄っていないと思って、すぐに場所を移動する必要はありません。
コマセを入れ直して何度か投入し、魚が寄ってくるか確認しましょう。
仕掛けを交換する
魚がいるのに食わない場合は、針のサイズやサビキのカラー、素材を変えてみます。
魚のサイズと針が合っていないと、掛かりにくかったり、バラシが増えたりすることがあります。
サビキ釣りで注意したい魚
サビキ釣りでは、アジやイワシだけでなく、毒のある魚が掛かることもあります。
シマノも、ハオコゼやアイゴなどの毒トゲを持つ魚が釣れる場合があるとして注意を呼びかけています。
見慣れない魚は素手で触らず、フィッシュグリップなどを使用して針を外しましょう。
特に子どもと一緒の場合は、釣れた魚を直接触らせる前に、大人が魚種を確認することが大切です。
私も以前、よく分からない魚が釣れ、針を外そうとしてヒレが手に刺さり、蜂に刺されたような強い痛みを感じたことがあります。
魚の種類によっては毒のあるトゲを持つものもいるため、見慣れない魚には素手で触れないよう注意しましょう。
サビキ釣りを安全に楽しむために
ファミリーフィッシングでは、釣果よりも安全を優先しましょう。
堤防は水面まで高さがある場所も多く、濡れた岸壁は滑りやすくなっています。
子どもと一緒に行く場合は、ライフジャケットを着用し、釣り場では走らないようにします。
また、サビキ仕掛けには複数の針が付いているため、キャストするときや仕掛けを回収するときは周囲を必ず確認してください。
サビキ釣りで最初に揃えたい仕掛け
初心者が最初に揃えるなら、難しい仕掛けを大量に購入する必要はありません。
まずは、
3~4m程度のロッド(足元に落とすだけの釣りなら2m程度のロッドでも可能ですが、サビキは仕掛けが長くなるため3m以上あった方が取り回しがいいです)
+2500~3000番程度のスピニングリール
+ナイロン2~3号(リールに巻くライン)
+市販のサビキ仕掛け
+コマセカゴ(下カゴにするならおもりの付いたもの)
+アミエビ
+オモリ
という組み合わせから始めると分かりやすいでしょう。
足元だけを狙うなら2m程度の短いロッドでも釣れますが、サビキ仕掛けは長いため、3m以上のロッドのほうが取り回しやすくなります。
2500~3000番のスピニングリール、ナイロン2~3号を基本的なサビキタックルとして紹介しています。
サビキ釣りと遠投サビキの違い
一般的なサビキ釣りは、堤防の足元へ仕掛けを落とすのが基本です。
一方、遠投サビキではウキを付け、仕掛けをキャストして沖のポイントを狙います。
魚が足元まで寄っていれば通常のサビキ釣りで十分ですが、魚が沖にいる場合は遠投サビキが有効になります。
ただし、遠投サビキではウキやカゴなどの仕掛けが重くなるため、ロッドにもより高いキャスト性能が求められます。
遠投サビキは一般的なサビキ釣りとは別の記事で詳しく解説します。
👉遠投サビキでサイズアップ!足元では釣れないサイズを釣る(準備中)
サビキ釣りに関するFAQ
サビキ釣りは初心者でもできますか?
サビキ釣りは初心者にも取り組みやすいです。
アジ・イワシ・サバなどの回遊魚がいる場所なら、初心者でも比較的釣りやすい釣り方です。
サビキ釣りのロッドは何mがおすすめ?
初心者なら3~4m前後がおすすめです。
特に3.6m前後は取り回しと仕掛け操作のバランスが良く、堤防で使いやすい長さです。シマノもサビキ釣りでは3~5m程度の竿を目安として紹介しています。
仕掛けが長くなるので、短いロッドだと取り回しがしにくくなります。
サビキ釣りのリールは何番?
2500~3000番程度が基本です。
サビキ釣りのラインは何号?
初心者ならナイロン2~3号程度が使いやすいでしょう。
サビキの針は何号?
魚のサイズによって変わります。
豆アジや小型イワシなら2号以下、小アジなら4~5号、20cm以上なら6号以上を目安にできます。
サビキ釣りは朝と夕方どちらがいい?
どちらも狙い目です。
朝夕のマズメは魚が動きやすい時間帯ですが、日中でも魚の群れが回遊してくれば十分に釣れる可能性があります。
サビキ釣りで釣れないときは?
まずタナを変えることを試してください。
底で反応がなければ中層、さらに上層へと探ります。
それでも釣れない場合は、コマセを入れ直したり、仕掛けの針サイズやカラーを変えたりしてみましょう。
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まとめ
サビキ釣りは、アジ・イワシ・サバなどを手軽に狙える初心者向けの釣り方です。
ファミリーフィッシングではもちろん、タナや仕掛けを工夫することでベテランも楽しめる奥深さがあります。
初めてなら、
3~4m程度のロッド
+2500~3000番のスピニングリール
+ナイロン2~3号
+市販のサビキ仕掛け
+アミエビ
を基本にすると分かりやすいでしょう。
釣り方も難しくありません。
コマセを入れる
→仕掛けを落とす
→竿を上下してコマセを出す
→アタリを待つ
→魚を取り込む
という流れが基本です。
釣れない場合は、まずタナを変えます。
底で釣れなければ中層、さらに上層へと探り、魚がいる層を見つけることが釣果アップにつながります。
また、針のサイズが魚に合っていない場合も掛かりにくくなるため、魚の大きさに合わせて仕掛けを交換しましょう。
サビキ釣りは道具が比較的少なく、釣り初心者でも始めやすい一方、魚の回遊状況・タナ・仕掛け・コマセの使い方によって釣果が変わります。
まずは安全な堤防から始めて、アジやイワシ、サバなど身近な魚を狙ってみましょう。
そして、足元のサビキ釣りに慣れてきたら、次は遠投サビキへ進むことで、沖のポイントまで攻略できるようになります。

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